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2013年5月14日火曜日

【まとめ】介護職員基礎研修の廃止と新資格「介護福祉士実務者研修」

【新資格「介護福祉士実務者研修」がスタート】

*2022年8月21日更新版。

2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から、実務経験ルートで介護福祉士になり、キャリアアップするには次のようなステップになりました。

介護職員初任者研修課程(旧 ホームヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修
↓ 
介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(民間資格)

※ 初任者研修を飛ばして実務者研修を受講することも可能。


【正式名称は、かなり長い呼称のようです】

介護福祉士実務者研修(介護福祉士養成のための実務者研修、介護職員実務者研修)の正式名称について、先日 厚生労働省に電話で聞いてみたのですが、かなり長い名前なのだそうです。とても広く流通するようには思えませんでした。厚労省のスタッフさんも、正式名称を即答できず、折り返しの電話になりました。省庁のスタッフでさえ、うろ覚えのようなので、履歴書や職務経歴書も、資格の通称を書くのでいいように思います。

履歴書に書く際には、次のようなものでいいのではないでしょうか。

・介護福祉士実務者研修課程修了
・介護職員実務者研修課程修了
厚生労働大臣指定 介護福祉士実務者養成施設修了


【新資格の変更点は?】

介護職員基礎研修は平成24年度末(2012年度末)で廃止。平成25年度(2013年度)から、介護福祉士実務者研修に改編されました。

2017年(平成28年)1月の介護福祉士試験から、実務経験ルートの場合、受験資格要件として、これまでの実務経験3年に加えて、実務者研修の修了が義務付けらる方向です。ですので、実務経験3年のみで無資格者も受験ができるのは、2016年1月の試験までになりそうです。

基礎研修と実務者研修の重要な違いとして、必要授業時間数が変わることがあります。介護職員基礎研修のカリキュラムは500時間でした。しかし、介護福祉士実務者研修は450時間。ですが、介護職員基礎研修課程修了の資格を持っている人が、介護実務者研修の資格に移行したい場合、50時間分の移行カリキュラムをこなさなくてはなりません

移行措置や介護福祉士の受検資格については、次のHPがわかりやすいです。

(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
(初任者研修と実務者研修について)
http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx

実務者研修を修了すれば、介護福祉士試験では、実技試験が免除になります。実技試験は、実務者研修の中で実施されます。


【サービス提供責任者について】

介護職員基礎研修のメリットとして、サービス提供責任者になれることがありました。基礎研修が廃止といっても、訪問介護の仕事をしたり、訪問介護事業の「サービス提供責任者」になったりすることはできます。ですが、行政としては、責任者には、ゆくゆくは介護福祉士を取得してほしいという希望があります。ですので、サービス提供責任者をめざす方も、実務者研修課程修了か、介護福祉士合格を目標とするのがよいと思います。

何がどう変わるかについては、愛知県のHPの資料がわかりやすいです。

・愛知県のHP:介護員養成研修の見直しについて (PDFファイル)
http://www.pref.aichi.jp/korei/Zaitaku/helper/oshirase/helper_pamphlet.pdf

ちょっとした疑問解消でしたら、Yahoo!知恵袋が参考になります。

・Yahoo!知恵袋:「介護 実務者研修」の検索結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%80%80%E5%AE%9F%E5%8B%99%E8%80%85%E7%A0%94%E4%BF%AE&flg=3&class=1&ei=UTF-8&fr=common-navi

ただ、Yahoo!知恵袋は情報が古いことや、専門外の人が回答していることもあるようです。ですので、正確なところについては、資格取得スクールなどにもご確認ください。


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